無言館にようやく行けた話

2025年10月11~13日の3連休に、長野県に行ったよ~

横浜から無言館までの距離、およそ200km・・・。これはさすがに日帰りで行く距離ではないか、と思い、ズルズルと後回しにしてしまっていた無言館への訪問をついに果たすことが出来た。

まず無言館とはなにか、知らない人はサクッとこの辺を参照してほしい。

https://ueda-kanko.or.jp/spot/mugonkan

戦争がどういうものであったかを市井の人(と言っても優秀な美大生なのだが)の目線で知ることのできる美術館である。

特にグッと来た作品は、家族団らんの絵だった。洋風の豪華な部屋で、家族みんなでお茶をしている油絵だ。その横に添えている説明書きにはこのような感じのことが書いてある。「我が家は貧しい農家だったため、このような団らんの時間を家族みんなで持つことはできなかった。きっと息子はこのような時間をとれたら良かったと想像して描いてくれたのだろう」。なるほど、多くの作品は妻や妹、祖母の似顔絵といった愛する人をそのまま描いたリアルな作品が多かったけれど、こういうことがあったら良かったなという願望も当然絵になるか。

「戦争が終わったらフランスに絵を学びに留学したいと息子が言ったので、いいぞ、山でも畑でも売って行かせてやると約束したが、息子が戦争から帰って来ることはなかった」という絵画の説明書きにも、ウッ・・・となった。フランスって、連合国側じゃん・・・。掲示されている美術品は(当然なのだが)どの作品も西洋画に大きく影響を受けていて、やはり敵国だとか関係ないよね、絵を学びたいという情熱には、と改めて思った。

そして館内に掲示されている無言館館長の「あなたを知らない」という詩がとても良かった。リンクはこちら。

https://mugonkan.jp/about/

さて上田市に着いてから速攻で無言館に行き、目的を無事に果たしたのであとは・・・えーっと、長野県って何があるの?という状態に。

まず、寒い!!この日は異様に寒かった!!Google Mapを見ると、無言館から車ですぐのところに別所温泉なる温泉地があるようなので、暖をとるべく移動。日帰り温泉を見つけ、後先考えずに入浴。あったかくて生き返る~!

夕飯は上田駅近くの居酒屋で食べたいものを適当に。「鼎」っていう日本酒がめちゃくちゃ美味しくてびっくりした。買って帰りたかったが、お土産屋を探しても見つからない。結局どこで買えたのだろう?酔いを醒ますため、居酒屋を出て夜の上田城を散歩した。

2日目は朝から長野市の善光寺にお参りした。そして長野県立美術館で東山魁夷の記念展を見る。東山魁夷館開館35周年記念展とな。33歳の時に何かあったの?ってくらい作風が違・・・、否、感性が豊かな画家さんなんだなぁ。城山公園で農業高校マルシェなるものを開催しており、地元の高校生が作ったタルトタタン、リンゴジャム、リンゴジュース、はちみつを購入した。お昼に善光寺近くの、かどの大丸で更科そばを初めて食べる。うむ、美味しい。

その後上田市に戻り、まだ時間があったので車で小諸市へ。小諸城の城壁が残る懐古園を散歩した。懐古園内に動物園が併設されており、めちゃくちゃ久しぶりに動物を間近で見た・・・気がする。その後、あぐり小諸の湯に移動。前日の温泉に味をしめ、この日も温泉にきてしまった。山のうえの露天風呂から眺める夕日は最高だった。ホクホクの状態で上田市のホテルに戻る。夕飯はなぜかブリティッシュパブのフィッシュアンドチップスだ。長野でわざわざ・・・というツッコミはさておき、まぁ味はすごく美味しかった。イギリスであの価格であのクオリティのフィッシュアンドチップスなんて食べられませんからね、ホンマ。

3日目は上田市の城下町をゆっくり散策・・・と思ったものの、如何せん行きの高速道路の渋滞があまりにもトラウマで(6時間以上かかったんやけど?!トイレ休憩2回、食事休憩0回で!!)、ビビリ散らかして朝一に上田市を出発した。結果、3時間半で自宅に着いた。どないやねん。3時間半くらいならまぁ、運転もそこまでしんどくないんやけども、5時間超えるとさすがに・・・、集中力がもたない。

さて明日からまた日常が再開する。気持ちを新たに頑張ろう。


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