最近触れた女性主人公モノの感想

漫画「薬屋のひとりごと」

喪女の夢小説という前評判の通り。もちろん、ターゲットがティーンエージャーっぽいのでそもそもnot for meなのは大前提だと思うけれど・・・。「古代中国っぽい架空のセカイのミステリーもの」として読む分には面白かった。しかしやはり気になったのは、主人公が「イケメンになびかない」女という設定なのに、「イケメンをナメクジを見るような目で見る」という点だ。もうそれ、めっちゃルッキズムじゃん・・・。イケメンの男性だろうがなんだろうが、何人相手でも態度を変えないのなら「イケメンになびかない」ということになるのだが、イケメンだけを蔑視したらそれはもう、意味合いが全然違うでしょうに。「頭が良い」という設定なのにその辺の自己矛盾に気づかない点や、後先考えずに感情だけで暴走するシーンがあるなど、まぁ、若い子にとっては「人間味の溢れる文化系の賢い女子」という自己投影しやすい人物像になる、のかな?というお気持ち。好きなキャラも嫌いなキャラも、感情移入したキャラもいない。コナンとか金田一とか読んでいるときと同じ感情で漫画版の最新刊(21巻)まで読んだ。どうせあの超絶イケメン(という設定)の王子様とくっついて、地位と名誉と『女の幸せ』を手に入れるんでしょ最後は。そこがどうにもなぁ・・・。というのも、彼女が自由になれたのは、あの王子様が身請け金を払ったからじゃん。竿がついているのになぜか宦官を名乗っている、女の都合のいい希望をてんこ盛りに詰め込みまくった金持ちの王子様ね。「金を持ってる男の寵愛を受け、その男の金によって奴隷階級から解放され自由にふるまえる」というのは、まぁ、世界観的にそういうのアリなのかもしれないけれど、さすがに現代社会にそぐわなすぎるでしょ。ココ・シャネルの自伝も似たような構図だったし、前時代的すぎて、なんかね。金は欲しい、自分の好きなことがしたい、その好きなことによって周囲に認められたい、自身の賢さによって周りに頼りにされたい、そしてイケメンに言い寄られたい、無下に断ってもしつこくアタックしてほしい、そのイケメンには王族という血統書もついていて欲しいという、業(カルマ)が深すぎるだろこれ・・・という感想しかないかな、主人公周りの人間関係については・・・。生い立ちが複雑というネガティブ要素だけではこの業は拭いきれないんじゃないか。

ゲーム「魔法少女ノ魔女裁判」

ダンロンにめっちゃ似てると噂のアドベンチャーゲーム。超高校級の才能こと魔法を使える魔女たちが閉鎖的な生活で殺しあっちゃってその犯人当てるゲーム。ダンロン・・・だけではない、構成要素は私の見立てだと以下の通りだ。

・ダンガンロンパ・・・35%
・逆転裁判・・・30%
・まどマギ・・・20%
・うみねこのなく頃に・・・10%
・(うっすら)ローゼンメイデン(の翠星石)
・(ちょびっとだけ)メイドインアビス
・(ちょびっとだけ)Ever17

豪華声優さんのゴクチョー、そして脚立とはしごのくだりを見て、まぁ上2つは確実に意識してらっしゃるなと確信している。裁判パートがなぁ、「え、今私そんなこと立証したか?!あ、なんか勝手に自白し始めた!ラッキー!!」がめっちゃ多かった。あとそんな殺害方法が本当に可能なの?っていうのが・・・うん・・・、いくつか・・・。1番初めの裁判で黒幕を当てられたのですが、これめっちゃ簡単だったよね?迷う要素0だったよね?

「百合好きはハマります!」とかいうレビューを見たけれど、いや・・・あの環境下で女の子たちが身を寄せ合うことを「百合」と呼ぶの、さすがに解釈が浅すぎると思う。そもそも女の子のムーブも不自然な点が多いというか、あんな着るの面倒くさそうな服を崩さずに毎日ご丁寧に着るところとか・・・。ヘアアクセなんて2日目からつけねーわ。殺害の動機が(犯人の自白を聞いたうえでも)イマイチ理解できない話もあったけど、そこは魔女化という設定で乗り切る感じなんだろうか。ほんで死ぬほど生育環境の悪かったマーゴ、ココ、ハンナがそこまでグレていないのが不思議やった。

そしてセカイ系エンド!!!いやもうこれは!!!多くは語らないけれど!!!勘弁して!!!!どうせSFなんだからもっとカマせや!!!!ひぐらしくらいまでブッ飛んでくれ!!!!一生コピペでいじられてやるくらいの気概を見せろ!!!!

てかヒロの能力も原始の魔女が与えたものなら・・・、力を取り戻した原始の魔女が●んでも意味ないんじゃ・・・?と疑問を抱いたのだが、そこは特に解決することなく終わった。

映画「万事快調〈オール・グリーンズ〉」

死!!!!!!!!!!!っぬほど良かった!!!!!!!!!!閉鎖的な地方に住む高校生の女子たちが、現状を打破するべく犯罪に手を染める・・・ダーティもの。なのだけど!!!!か~~!!!良かった~~~!!!!「薬屋のひとりごと」の主人公みたいに、あしながおじさんに依存することなく自分の道を自分で切り拓こうとする姿勢、素晴らしい!!!!最後のみるくの「バーカ!!!」というセリフにめっちゃ救われた。一番好きなシーンは、みるくの母親が『目覚める』ところ。ようやくちょっとはまともな大人が現れたぜ・・・、という安堵感よ。みるくって割と頭が良さそうやし、お母さんもそこまで頭おかしいわけではないと思うんだよなぁ・・・頼むぜ、と思っていたところでの、あのシーンだったので・・・。でも事故の前に目覚めてて欲しかったなぁ、欲を言えば。主人公たちがこれからどうなるのか、まぁ罪に問われることもなく上京して素晴らしい人生を歩く、っちゅーことはなさそうなんやけども・・・、青春群像劇としてかなり面白い作品だと思う。中学生のときに母に見るよう勧められた「サタデー・ナイト・フィーバー」を思い出した。「頑張ってこんなところ抜け出してやる」という反骨精神のようなものって、自分が地方出身で、女性だからこそより深く理解できる文脈だなとも改めて思う。

とりあえずこんなところかな。ダンロン2×2はいつ出るねん。こないだSwitch版の「レインコード」買ったので、ちまちま進めていく所存。


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